人間にんげんの生活せいかつは目覚めざめと眠ねむりで成なり立たっている。そのことは、人生全体じんせいぜんたいにも当あてはまる。

あなたがもし、とても苦くるしくて追おい詰つめられた状況じょうきょうにいるのなら、そんな時ときは自分じぶんが人生じんせいの眠ねむりの時期じきにいるのだと思おもって、ゆっくりと休やすんでみてはどうだろう。

人間にんげんは眠ねむりがあってこそ、昼間ひるまの活動かつどうができる。

眠ねむりは昼間ひるまの活動かつどうの英気えいきを養やしなうオアシスになるが、それだけではない積極的せっきょくてきな役割やくわりを持もっている。たとえば、眠ねむりの間あいだに見みる夢ゆめに、それだけで癒いやしの効果こうかを持もっていると言いわれている。心こころの傷きずを夢ゆめという形かたちで表現ひょうげんし、負ふのエネルギーを消化しょうかするからだ。

眠ねむっている間あいだに、昼間得ひるまえた知識ちしきが潜在せんざいにしみ込こみ、自分じぶんのものになる、という考かんがえもある。

人生じんせいにおける眠ねむりの時期じきも似にたような役割やくわりを果はたす。

それはエネルギーの充電期間じゅうでんきかんになるし、傷きずついた心こころが癒いえる癒いやしの時期じきにもなる。

眠ねむりは次つぎの活動かつどうに備そなえる踏ふみ台だいなのだ。